マツバとゴース
マツバはミナキを見据えた。
「いくらなんでも、許すわけにはいかない」
彼の目は異様な光を帯びていた。
唇を噛み締めすぎたせいか、口の端から血が流れている。
「マツバ・・・!!謝るから許してくれ・・・!」
ミナキは必死に弁解する。
「確かに私が悪かった。しかし、私だって見たかったのだ!」
「・・・じゃあもう一本ビデオテープを買って来れば良かったじゃないか」
「確かにそうだが・・・買いに行く時間が・・・」
「ふうん。それで僕が昨日撮ったホウオウ特番に上書きしたって訳だ・・・」
ミナキは後ずさりをした。
マツバが詰め寄る。
背中は冷たい壁。
ミナキの顔から汗がぽたりと落ちた。
水彩画を描く場合はあまり主線を入れないのですが、珍しく入れてます。
気迫の篭ったマツバさんを描いたつもりですが・・・どうでしょうね〜